日本学術会議からの報告

9月30日幹事会及び記者会見の報告

2024年10月3日 21時03分

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

       9月30日幹事会及び記者会見の御報告

                          日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2024年9月30日、第372回幹事会を開催するとともに、記者会見を
行いました。今回の幹事会では、各種委員会・分科会の委員等について決定し
ました。
 記者会見では、冒頭の光石衛会長の挨拶(下記のとおり)におきまして、
学術フォーラム「未来の学術振興構想」等について御説明いたしました。
 幹事会資料及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに
掲載しております。

○第372回幹事会(9月30日)資料
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo372.html

○第26期幹事会記者会見資料(9月30日)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

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○記者会見冒頭の光石衛会長の挨拶
 本日は日本学術会議の記者会見にお集まりいただきまして誠にありがとうご
ざいます。冒頭、私(会長)より、御報告申し上げます。

【学術フォーラム「未来の学術振興構想」】
 10月4日(金)の13:00〜18:00に、日本学術会議講堂において、
学術フォーラム「未来の学術振興構想−実現に向けて−」を開催いたします。
 前期末である昨年の9月に発出した提言「未来の学術振興構想(2023年
版)」の内容を広く社会に共有するとともに、その実現に向けた今後の課題、
また、本構想をより豊かに発展させていくために必要なことは何かなどについ
て、日本学術会議の人文・社会科学、生命科学、及び理学・工学の各分野の専
門家のほか、外部有識者を講師にお招きして、グランドビジョンの紹介ととも
に、議論を行います。
 どなたでも無料で御参加いただくことができ、日本学術会議講堂のほか、
オンラインでも御視聴が可能ですので、ぜひ御参加ください。

【その他の公開シンポジウム等】
 その他の公開シンポジウム等の開催予定については、日本学術会議のウェブ
サイトに掲載しておりますので御覧いただければと思います。

【日本学術会議の在り方】
 また、日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会、及びWGの進め方につ
いては内閣府で調整されているものと思いますが、現時点で決まったものは無
いと承知しています。いずれにしても、日本学術会議の考え方については、
7月29日の有識者懇談会や記者会見で説明したところから変わりはなく、
引き続き、日本学術会議の懸念が払しょくされるように対応してまいりたいと
考えております。
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【お知らせ】提言「未来の学術振興構想(2023 年版)」に関するアンケート 調査への御協力のお願い

2024年9月9日 15時21分

日本学術会議協力学術研究団体代表者 各位
                             日本学術会議
                    科学者委員会学術研究振興分科会

日頃より、日本学術会議の活動にご理解、ご協力を賜り、誠にありがとうござ
います。このたび、提言「未来の学術振興構想(2023年版)」発出後1年のフ
ォローアップと、更なる内容の精査及び必要に応じた更新の検討の参考にする
ため、アンケート調査へのご協力をお願い申し上げます。

世界では、カーボンニュートラルを始めとするサステナビリティへの取組、新
型コロナウイルス等のような未知の感染症拡大への対応など、学術や科学技術
への期待や関心が高まるとともに、学術と行政とが連携した対応の重要性が増
しています。このような中、それぞれの学術分野における中長期的な研究の方
向性や道筋の再認識、各研究コミュニティ間の情報・意見交換等を通して、我
が国の研究力が継続的に発展することを期待し、日本学術会議では、今後20
〜30年まで先を見据えた学術振興の19の「グランドビジョン」と、その実現
のために必要な「学術の中長期研究戦略」から成る提言「未来の学術振興構想
(2023年版)」を昨年9月に発出いたしました。
(参考)提言「未来の学術振興構想(2023年版)」
https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/kohyo-25-t353-3.html

また、来る10月4日(金)には学術フォーラム「未来の学術振興構想−実現
に向けて−」を開催し、本提言の内容を広く社会において共有するとともに、
その実現に向けた活動方針や、本構想のさらなる発展に向けた考えについて、
日本学術会議各部の専門家及び外部有識者を中心に議論を行います。
(参考)学術フォーラム「未来の学術振興構想−実現に向けて−」
https://www.scj.go.jp/ja/event/2024/364-s-1004.html

つきましては、10月15日(火)までに、下記回答フォームよりご回答いただけ
れば幸いです。ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

【アンケートの実施方法】
1.回答方法
下記URLにアクセスし、回答をお願い申し上げます。
アンケート回答画面のURL: https://form.cao.go.jp/scj/opinion-0280.html
2.回答期限:2024年10月15日(金)
3.本アンケートに関するお問い合わせ:日本学術会議事務局審議第二担当
https://form.cao.go.jp/scj/opinion-0281.html

8月30日幹事会のご報告

2024年8月30日 19時36分

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

            8月30日幹事会のご報告            

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2024年8月30日、第370回幹事会を開催いたしました。今回の幹事会
では、「我が国の学術の発展・研究力強化に関する検討委員会」等の設置や各種
委員会・分科会の委員等について決定しました。幹事会資料は、日本学術会議の
ホームページに掲載しておりますので以下URLよりご覧ください。
 なお、今月は、幹事会後の記者会見は実施しておりません。

○第370回幹事会(8月30日)資料
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo370.html

7月29日幹事会及び記者会見

2024年8月5日 22時59分

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

         7月29日幹事会及び記者会見の御報告         

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2024年7月29日、第369回幹事会を開催するとともに、記者会見を行
いました。今回の幹事会では、国際アドバイザリーボードの開催や各種委員会・
分科会の委員等について決定しました。
 記者会見では、冒頭の光石衛会長の挨拶(下記のとおり)におきまして、日本
学術会議の在り方に関する有識者懇談会等への対応状況、第26期日本学術会議
アクションプランの取組状況等について御説明いたしました。
 幹事会資料及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲
載しております。

○第369回幹事会(7月29日)資料
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo369.html

○第26期幹事会記者会見資料(7月29日)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

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○記者会見冒頭の光石衛会長の挨拶
 本日は日本学術会議の記者会見にお集まりいただきまして誠にありがとうござ
います。冒頭、私(会長)から、いくつかご報告をしたいと思います。

【日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会について】
 本日、日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第12回会合が開催され、
日本学術会議から私(会長)ほか数名が出席してまいりました。本日の会合では、
まず、組織・制度WGと会員選考等WGの議論の状況についてそれぞれの主査か
ら報告がありました。続いて、第26期アクションプランの取組状況について、
私(会長)から説明いたしました。この取組状況につきましては、後ほど詳細を
説明いたします。続いて、海外アカデミーへの質問事項の回答及び両WGの「こ
れまでの議論と今後の検討」に関して内閣府から説明があり、その後、意見交換
となりました。
 意見交換では、私(会長)から、主に次のように意見を申し述べました。次に
申し上げますことは、内閣府のWebサイトにも掲載されていますので、それを
ご覧いただければと思います。
 まず、6月7日の第11回有識者懇談会に「より良い役割発揮のための制度的
条件」と題する文書を提出し、法人化をめぐる論点について懸念する点を表明い
たしましたが、その後の各WGでの議論において、同文書により指摘した懸念は、
依然として払拭されていないこと。
 とりわけ、次の5項目は、「近視眼的な利害に左右されない独立した自由な学
術の営みを代表するアカデミーの活動」を阻害するもので、到底受け入れられな
いこと。
 1.大臣任命の監事の設置を法定すること
 2.大臣任命の評価委員会の設置を法定すること
 3.『中期目標・中期計画』を法定すること(独立行政法人のようなものは認
   めがたい)
 4.次期以降の会員の選考に特別な方法を導入すること(コ・オプテーション
   の考え方の逸脱になる)
 5.選考助言委員会の設置を法定すること
 「より良い役割発揮のための制度的条件」において指摘した懸念が払拭される
よう、この5項目を満たす案も俎上にのせた上で、さらに議論を深めることを強
く求めること。
 また、これらの懸念が十分に払しょくされない方向で、本日の有識者懇談会に
おいて取りまとめが行われる場合には、日本学術会議として重大な決意をせざる
を得ない、とも申し上げましたが、本日の有識者懇談会では、そのような取りま
とめが行われることはなかったものと認識しております。
 加えて、本日の資料におきましては、「今後、具体的な制度設計を進める中で、
引き続き日本学術会議の意見もよく聴きながら丁寧に議論していきたい」とされ
ております。現時点では、有識者懇談会の方向性と学術会議の考え方には隔たり
がありますが、日本学術会議の懸念が払しょくされるよう、引き続き有識者懇談
会及びWGの議論に参画してまいりたいと思います。

会長メッセージ「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第12回会合の開催について」

2024年7月31日 10時34分

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

               会長メッセージ              
「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第12回会合の開催について」
               の発出について              

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 今般、会長メッセージ「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第12
回会合の開催について」が発せられましたので、下記のとおりご連絡いたします。

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 日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第12回会合の開催について 

                           令和6年7月30日
                            日本学術会議会長
                                光石 衛

 昨日、日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の第12回会合が開催され
ました。昨日の会合では、組織・制度WGと会員選考等WGの議論の状況につい
てそれぞれの主査から報告がありました。続いて、第26期アクションプランの
取組状況について私(会長)から説明いたしました。続いて、海外アカデミーへ
の質問事項の回答及び両WGの「これまでの議論と今後の検討」に関して内閣府
から説明があり、その後、意見交換が行われました。
 意見交換では主に次のように意見を申し述べました。
 ・6月7日の第11回有識者懇談会に「より良い役割発揮のための制度的条件」
  と題する文書を提出し、法人化をめぐる論点について懸念する点を表明した
  が、その後の各WGでの議論において、同文書により指摘した懸念は、依然
  として払拭されていないこと
 ・とりわけ、次の5項目は、「近視眼的な利害に左右されない独立した自由な
  学術の営みを代表するアカデミーの活動」を阻害するもので、到底受け入れ
  られないこと
  1.大臣任命の監事の設置を法定すること
  2.大臣任命の評価委員会の設置を法定すること
  3.『中期目標・中期計画』を法定すること
    (独立行政法人のようなものは認めがたい)
  4.次期以降の会員の選考に特別な方法を導入すること
    (コ・オプテーションの考え方の逸脱になる)
  5.選考助言委員会の設置を法定すること
 ・「より良い役割発揮のための制度的条件」において指摘した懸念が払拭され
  るよう、この5項目を満たす案も俎上に乗せた上で、さらに議論を深めるこ
  とを強く求めること
 他方で、資料5(「これまでの議論と今後の検討」)においては、「今後、具
体的な制度設計を進める中で、引き続き学術会議の意見もよく聴きながら丁寧に
議論していきたい」とされております。現時点では、有識者懇談会の方向性と学
術会議の考え方には隔たりがありますが、学術会議の懸念が払しょくされるよう、
引き続き有識者懇談会及び両WGの議論に参画してまいりたいと思います。
 引き続き、皆様の御支援、御協力をよろしくお願い申し上げます。


*内閣府「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」HP
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai.html

*第12回有識者懇談会資料
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/20240729shiryo.html

*内閣府「組織・制度ワーキング・グループ」HP
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/soshikiwg.html

*内閣府「会員選考等ワーキング・グループ」HP
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/kaiinwg.html

*日本学術会議HP「日本学術会議の在り方について」特設ページ
 https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-20.html

6月28日幹事会報告

2024年6月30日 10時11分

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

            6月28日幹事会のご報告            

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2024年6月28日、第368回幹事会を開催いたしました。今回の幹事会
では、各種委員会・分科会の委員等について決定しました。幹事会資料は、日本
学術会議のホームページに掲載しておりますので以下URLよりご覧ください。
 なお、今月は、幹事会後の記者会見は実施しておりません。

○第368回幹事会(6月28日)資料
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo368.html

6月7日 第11回「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」における配布資料等について

2024年6月14日 22時58分

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

   6月7日 第11回「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」
           における配布資料等について
                           
                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2024年6月7日、内閣府において第11回「日本学術会議の在り方に関する有識
者懇談会」(以下「懇談会」という。)が開催され、光石会長、日比谷副会長等
が出席しました。同日の懇談会においては、日本学術会議より「より良い役割発
揮のための制度的条件」という表題の資料を提出・説明いたしました。本資料は、
今後の懇談会及び内閣府におけるWGの検討に際して、日本学術会議の懸念・立場
を改めて説明するものとして、これまでの総会における議論等を踏まえ、幹事会
構成員での検討により整理したものです。本資料については、日本学術会議ウェ
ブページに掲載しておりますので、御報告いたします。

○「より良い役割発揮のための制度的条件」(要約)
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf26/siryo367-s-yoyaku.pdf

○「より良い役割発揮のための制度的条件」
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/pdf26/siryo367-s-zentai.pdf

日本学術会議第191回総会のご報告

2024年4月27日 17時42分

連携会員、協力学術研究団体 各位

         日本学術会議第191回総会のご報告

                           日本学術会議事務局


 平素より大変お世話になっております。
 4月22日及び23日に日本学術会議第191回総会を開催しました。

 総会では、声明「政府決定「日本学術会議の法人化に向けて(令和5年12月
22日)」に対する懸念について〜国民と世界に貢献するナショナル・アカデミ
ーとして〜」が承認され、学術会議ホームページにおいて公表いたしましたので、
ご報告いたします。

 また、総会終了後、記者会見を行い、総会の概要等についてご説明いたしまし
た。総会及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲載し
ておりますので、ご覧ください。なお、光石衛会長の挨拶は、下記のとおりです。

○声明「政府決定「日本学術会議の法人化に向けて(令和5年12月22日)」
 に対する懸念について〜国民と世界に貢献するナショナル・アカデミーとして
 〜」
 https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-26-s191-s.pdf

○日本学術会議第191回総会配布資料
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo191.html

○第26期記者会見資料(4月23日)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

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○記者会見冒頭の光石衛会長の挨拶
【第191回総会】
 昨日及び本日、第191回となる総会を学術会議講堂及びオンラインにて開催
いたしました。今回の総会では、過去半年間の日本学術会議の各種活動報告など
に加えまして、「研究力強化と学術会議への期待」と題して、
・鈴鹿医療科学大学学長の豊田長康先生、
・東京大学名誉教授・外務大臣科学技術顧問の松本洋一郎先生、
・東京大学名誉教授の山口周先生
の3名から、示唆に富む大変有意義なご講演をいただきました。その後、講演い
ただいた内容も踏まえて、会員間で研究力強化に関する意見交換を行いました。
今回の議論については、研究力強化に関する今後の検討に生かしてまいりたいと
考えております。
 また、昨日午後及び本日午後の総会におきましては、「日本学術会議のあり方」
及び「第26期日本学術会議アクションプラン」について会員間で討議を行うと
ともに、声明・政府決定「日本学術会議の法人化に向けて(令和5年12月22
日)」に対する懸念について〜国民と世界に貢献するナショナル・アカデミーと
して〜」について議論し、幅広くご意見をいただいた上で、声明の発出につきま
しては承認されました。また、一部字句の修正については幹事会の議論の後会長
一任となり、総会終了後に行われた幹事会におきまして、声明の修正について議
論した上で、声明として取りまとめたものでございます。
 声明につきましては、お手元にお配りするとともに日本学術会議HPに掲載し
ておりますので、ご覧いただければと思います。

【組織・制度WG等】
 今般、内閣府は、日本学術会議の在り方に関する具体的な検討を進めるため、
日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会の下に、組織・制度ワーキング・グ
ループ及び会員選考等ワーキング・グループの二つのワーキング・グループを設
置する旨を決定し、4月15日(月)に、組織・制度WGの第1回会合が開催さ
れました。第1回会合では、内閣府から、昨年12月の有識者懇談会「中間報告」
及び「日本学術会議の法人化に向けて」等について、日本学術会議から、日本学
術会議の組織及び海外のナショナル・アカデミーについて、それぞれ資料に基づ
き説明を行ったところです。
 今後、今回設置された組織・制度WG及び会員選考等WGを中心に、内閣府に
おいて法人化に向けた具体的な検討が進められると見込まれます。日本学術会議
としては、いかなる改革も学術の発展に真に資するものであるべきという観点を
堅持し、昨年12月の第190回総会で決定した声明を踏まえて、独立性・自律
性が確保され、日本学術会議が社会から求められる役割を十分に発揮できるよう
な検討が行われるよう、これからの議論に主体的に参画してまいりたいと考えて
います。

【Gサイエンス学術会議2024】
 続きまして、前回3月の記者会見でお話ししました「Gサイエンス学術会議2
024」が、4月11日(木)、12日(金)の2日間、イタリア・ローマにお
いて開催され、日本学術会議会長として私も出席してまいりました。
 Gサイエンス学術会議は、G7サミットに向けて科学的な政策提言を行う目的
で、G7サミット参加各国アカデミーが開催しているものであり、例年、サミッ
ト開催国のアカデミーがテーマの選択や共同声明取りまとめのための会合を開催
しています。
 今年は、イタリアのリンチェイ国立科学アカデミーが中心となって議論が行わ
れ、「安心・安全な農業生産」「人工知能と社会」「健康問題に関する政策提言」
「核兵器管理」「社会的格差と貧困」「文化遺産の科学とコミュニケーション」
の6つのテーマに関する共同声明が採択されました。共同声明の具体的な内容に
ついては、HPに資料を掲載しておりますので、そちらをご覧ください。

【学術フォーラム・公開シンポジウム等】
 来る4月27日(土)に、公開シンポジウム「『紅麹サプリ食品事故』から考
える〜サプリメント、機能性表示食品とは?〜」をオンラインで開催いたします。
 昨今話題となっております紅麹サプリメントの健康被害の全容はまだ明らかに
はなってはいませんが、高濃度かつ高頻度で成分を摂取するサプリメントが、薬
品ではなく通常の食品と同じように機能性表示食品として、安全性が企業に任さ
れてきたことが、今回の事案に関係していると考えられます。また、そもそもサ
プリメントとは何か、機能性表示食品とは何かが、消費者を含む多くの人々に正
しく認識されていない可能性がありますので、どこに根本的な問題があるのか、
どう改善したらよいのかを多方面から議論する予定です。詳しくは日本学術会議
ウェブページをご覧いただければと思います。また、今後の公開シンポジウム等
の開催予定についてもウェブページに掲載しておりますので、ご覧いただければ
と思います。
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会長メッセージ「内閣府WGへの参画にあたっての基本的考え方−日本学術会議のよりよい役割発揮のための検討を求めます−」 

2024年4月15日 18時19分

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

      「内閣府WGへの参画にあたっての基本的考え方        
   −日本学術会議のよりよい役割発揮のための検討を求めます−」    

                           令和6年4月15日
                            日本学術会議会長
                                光石 衛

 このたび、内閣府は、日本学術会議の在り方に関する具体的な検討を進めるた
め、日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会(以下「有識者懇談会」という。)
の下、組織・制度ワーキング・グループ(以下「組織・制度WG」という。)及
び会員選考等ワーキング・グループ(以下「会員選考等WG」という。)の2つ
のワーキング・グループを設置する旨を決定し、本日4月15日(月)、組織・
制度WGの第1回会合が開催されました。第1回会合では、内閣府から、昨年1
2月に出された有識者懇談会の「中間報告」(令和5(2023)年12月21
日)及び「日本学術会議の法人化に向けて」(令和5(2023)年12月22
日内閣府特命大臣決定)(以下「内閣府特命担当大臣決定」という。)等につい
て、日本学術会議から、日本学術会議の組織及び海外のナショナル・アカデミー
について、それぞれ資料に基づき説明を行いました。

 内閣府特命担当大臣決定は、日本学術会議の組織形態の在り方について、国と
は別の法人格を有する組織とするとした上で、今後、日本学術会議の意見も聴き
ながら、内閣府において法制化に向けた具体的な検討を進める方針が示されてい
ます。
 日本学術会議は、それに先立ち昨年12月9日に開催した第190回総会にお
いて、声明(「日本学術会議のより良い役割発揮に向けた基本的考え方 −自由
な発想を活かした、しなやかな発展のための協議に向けて−」)を決定しました。
本声明では、内閣府から示された法人化案への懸念を指摘した上で、いずれの組
織形態をとるにしても、次の点が充たされる必要があるとしました。
 (1)活動面での政府からの独立性を確保し、時宜に応じた迅速な対応を可能
    にするために、柔軟で自律的な組織運営を保証すること
 (2)会員及び会長の選考に当たっての独立性・自律性を確保し、会員選考の
    在り方は、日本学術会議により、自律的・独立的に決定されるべきこと
 (3)日本学術会議の機能強化につながるものであること
 (4)国の責任において、安定的な財政基盤が継続的に確保され、その強化が
    はかられること
 (5)必要不可欠な改革を有効かつ効率的に行うこと
 そして、自由な発想を活かした、学術のしなやかな発展のために、法人化する
か国に存置するかの議論に拘泥することなく、関係者との継続的な協議を望むこ
とを表明しました。
 その後、本年3月には、日本学術会議において、その在り方について検討を深
めるため、幹事会の下に「第26期日本学術会議のあり方に関する検討ワーキン
グ・グループ」を設置し、議論を進めています。

 今後、今回設置された組織・制度WG及び会員選考等WGを中心に、内閣府に
おいて法人化に向けた具体的な検討が進められると見込まれます。日本学術会議
としては、いかなる改革も学術の発展に真に資するものであるべきという観点を
堅持し、第190回総会声明で示した条件を満たし、独立性・自律性が確保され、
日本学術会議が社会から求められる役割を十分に発揮できるような検討が行われ
るよう、これらの場の議論に主体的に参画し、主張していく所存です。
 引き続き、皆様の御支援、御協力をよろしくお願い申し上げます。


*声明「日本学術会議のより良い役割発揮に向けた基本的考え方 −自由な発想
 を活かした、しなやかな発展のための協議に向けて−」(令和5(2023)
 年12月9日日本学術会議第190回総会)
 https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-26-s190-s.pdf

*日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会中間報告(令和5(2023)年
 12月21日)
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/chukanhokoku.pdf

*「日本学術会議の法人化に向けて」(令和5(2023)年12月22日内閣
 府特命大臣決定)
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/pdf/20231222houshin.pdf

*日本学術会議HP「日本学術会議の在り方について」特設ページ
 https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-20.html

*内閣府「組織・制度ワーキング・グループ」HP
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/soshikiwg.html

*内閣府「会員選考等ワーキング・グループ」HP
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/kaiinwg.html

*内閣府「日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」HP
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai.html

3月25日幹事会及び記者会見の御報告

2024年3月27日 08時58分

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

        3月25日幹事会及び記者会見の御報告

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2024年3月25日、第364回幹事会を開催するとともに、記者会見を行
いました。今回の幹事会では、各種委員会・分科会の委員等について決定しまし
た。
 記者会見では、冒頭の光石衛会長の挨拶(下記のとおり)におきまして、Gサ
イエンス学術会議2024、及び日本学術会議第191回総会の開催等について
御説明いたしました。
 幹事会資料及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲
載しております。

○第364回幹事会(3月25日)資料
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo364.html

○第26期幹事会記者会見資料(3月25日)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

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○記者会見冒頭の光石衛会長の挨拶
 本日は日本学術会議の記者会見にお集まりいただきましてありがとうございま
す。冒頭、私(光石会長)から、いくつか御報告いたします。

【Gサイエンス学術会議2024】
 まず一つ目です。4月11日(木)から12日(金)にかけて、イタリア・ロ
ーマにおいて「Gサイエンス学術会議2024」が開催されますので、日本学術
会議会長として出席してまいります。Gサイエンス学術会議は、G7サミットに
向けて科学的な政策提言を行う目的で、G7サミット参加各国アカデミーが開催
しているものです。例年、サミット開催国のアカデミーがテーマの選択や共同声
明取りまとめのための会合を開催しており、今年は、イタリアのリンチェイ国立
科学アカデミーが中心となって、人工知能や農業などをテーマとする議論が行わ
れる予定です。また、この「Gサイエンス学術会議2024」に先立ち、4月8
日(月)に、イギリス・ロンドンにおいて、英国王立協会と会談し、さらに連携
を深めていくこととしております。

【総会の開催について】
 続いて、4月22日(月)から24日(水)まで、日本学術会議第191回総
会を開催予定です。今回の総会では、通常行っている過去半年間の学術会議の各
種活動報告などに加えて、「研究力強化と学術会議への期待」と題して、鈴鹿医
療科学大学学長の豊田長康先生、東京大学名誉教授・外務大臣科学技術顧問の松
本洋一郎先生、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構特任教授の山口周先生
の3名から御講演をいただくとともに、討議を行う予定です。

【企画WGについて】
 また、昨年12月9日の総会で私(光石会長)から説明した「アクションプラ
ン」に関して、その具体化を検討するため、「第26期アクションプラン企画W
G」を立ち上げて議論を開始しました。その進捗や成果については、先ほど御紹
介した来月の総会等において、適時に報告してまいります。

【あり方WGについて】
 さらに、日本学術会議の在り方についてです。昨年12月に有識者懇談会の
「中間報告」及び政府方針が公表されたところですが、このような状況を踏まえ、
学術会議としても、WGを立ち上げて議論を始めております。
 今後の内閣府における法制化に向けた検討においても、このWGをはじめとし
て、適切に対応してまいりたいと思います。

【令和6年能登半島地震3ヶ月報告会及び人口減少社会と防災減災】
 本日、公開シンポジウム「令和6年能登半島地震3ヶ月報告会」及び公開シン
ポジウム「人口減少社会と防災減災」がオンラインで開催されました。本件につ
いて、三枝副会長から後ほど補足いただければと思います。

【学術フォーラム・公開シンポジウム等】
 最後に、今後の公開シンポジウム等の開催予定について、HPに掲載しており
ますので御覧いただければと思います。
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1月25日幹事会及び記者会見のご報告

2024年1月29日 15時29分

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

         1月25日幹事会及び記者会見のご報告         

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2024年1月25日、第361回幹事会を開催するとともに、記者会見を行
いました。今回の幹事会では、各種委員会・分科会の委員等について決定しまし
た。
 記者会見では、冒頭の光石衛会長の挨拶(下記のとおり)におきまして、令和
6年能登半島地震に関し、これまでの日本学術会議における取組や防災減災学術
連携委員会の設置等についてご説明いたしました。
 幹事会資料及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲
載しております。

○第361回幹事会(1月25日)資料
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo361.html

○第26期幹事会記者会見資料(1月25日)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

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○記者会見冒頭の光石衛会長の挨拶
 本日は日本学術会議の記者会見にお集まりいただきまして誠にありがとうござ
います。
 まず、本年1月1日に発生した能登半島地震により亡くなられた方に謹んでお
悔やみを申し上げますとともに、被災された方に心からお見舞いを申し上げます。
復旧・復興に向けた取組が進められておりますが、なるべく早い時期に平常の生
活に戻ることができるよう祈念しております。
 日本学術会議においても、これまで、地震・津波などの災害への対応や復旧・
復興の方策について科学的検討の重要性に着目し、昨年は、提言「壊滅的災害を
乗り越えるためのレジリエンス確保のあり方」を取りまとめるとともに国際シン
ポジウムを開催するなど、防災や災害対策等に関する対応策の提示や国際連携に
取り組んできたところでございます。
 また、本日の幹事会におきましても、前期に引き続き、課題別委員会である
「防災減災学術連携委員会」を設置いたしました。今後も、関係する学協会や関
連機関と連携しつつ、防災・減災、災害からの復旧・復興にあらゆる分野の知を
結集して貢献してまいりたいと思います。
 最後に、今後の公開シンポジウム等の開催予定について、資料としてお配りし
ております。
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日本学術会議会長談話「令和6年能登半島地震について」の発出について 

2024年1月15日 22時13分

日本学術会議会長談話             
      「令和6年能登半島地震について」の発出について       

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 今般、日本学術会議会長談話「令和6年能登半島地震について」が発せられま
したので、下記のとおりご連絡いたします。

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             日本学術会議会長談話             
          「令和6年能登半島地震について」          

 本年1月1日に発生した能登半島地震により被害に遭われた多くの皆様に、心
からお悔やみとお見舞いを申し上げます。いまだ余震が続いていますが、安全を
確保され、なるべく早い時期に平常の生活に戻ることができるよう祈念しており
ます。

 日本学術会議においては、これまで、地震・津波などの災害への対応や復旧・
復興の方策について科学的検討の重要性に着目し、昨年は、提言「壊滅的災害を
乗り越えるためのレジリエンス確保のあり方」(令和5年8月29日)(*1)
を取りまとめるとともに国際シンポジウム(*2)を開催するなど、防災や災害
対策等に関する対応策の提示や国際連携に取り組んできたところです。今後も、
災害からの復旧・復興にあらゆる分野の知を結集し貢献してまいります。


                           令和6年1月15日
                       日本学術会議会長 光石 衛

 *1:https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-25-t351-3.pdf
 *2:https://www.scj.go.jp/ja/int/kaisai/jizoku2023/ja/index.html

12月22日幹事会及び記者会見のご報告

2023年12月26日 21時35分

12月22日幹事会及び記者会見のご報告         

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2023年12月22日、第360回幹事会を開催するとともに、記者会見を
行いました。今回の幹事会では、各種委員会・分科会の委員等について決定しま
した。
 記者会見では、冒頭の光石衛会長の挨拶(下記のとおり)におきまして、「日
本学術会議の在り方に関する有識者懇談会」を巡る状況についてご説明いたしま
した。
 幹事会資料及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲
載しております。

○第360回幹事会(12月22日)資料
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo360.html

○第26期幹事会記者会見資料(12月22日)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

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○記者会見冒頭の光石衛会長の挨拶
 本日は日本学術会議の記者会見にお集まりいただきまして誠にありがとうござ
います。
 既にご承知のことと思いますが、昨日開催されました「日本学術会議の在り方
に関する有識者懇談会」において「中間報告」が取りまとめられ、これを踏まえ
て、本日、「日本学術会議の法人化に向けて」が松村内閣府特命担当大臣により
決定・公表されております。
 有識者懇談会の全ての会合に出席して、日本学術会議のこれまでの活動や、海
外アカデミー、第26−27期の会員選考の結果などについて説明し、会長とし
ての抱負や意見を申し述べてまいりました。また、11月9日に開催された第5
回会合におきましては、内閣府から法人化する場合の案について提示されたこと
から、以降の懇談会の場では、日本学術会議としての懸念点を繰り返し述べると
ともに、懇談会の委員と意見交換をしてまいりました。
 こういった経緯を経て、12月9日には臨時総会を開催し、声明を取りまとめ
たことは、皆様ご承知のとおりと思います。
 その後の有識者懇談会において、この声明についてもご理解をいただくよう説
明し、また、アクションプランについてもより具体的な取組内容とともに説明を
いたしました。
 このような議論を踏まえ、昨日開催された第10回会合において「中間報告」
が取りまとめられ、さらに、中間報告を踏まえて、本日、法人化の方針となる「
日本学術会議の法人化に向けて」が決定・公表されたと承知しております。
 有識者懇談会におきましては、日本学術会議がその果たすべき機能・役割を発
揮するためにはこれまで以上の事務局体制の整備や予算が必要との意見や応援を
多くの委員からいただいた一方で、法人化という結論を急ぐような議論には、日
本学術会議としてもたびたび懸念を表明してまいりました。
 最終的に取りまとめられた中間報告及び法人化の方針においては、声明で掲げ
た事項を含む懸念点に関して一定の反映がなさましたが、今後、これらの懸念が
完全に解消される必要があると考えており、そのため、日本学術会議といたしま
しても、今後の議論に必ず主体的に参画してまいりたいと思っております。
 私(光石会長)からの冒頭の報告は、以上です。
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『日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報告」及び「日本学術会議の法人化に向けて」について』

2023年12月25日 06時55分

会長メッセージ              
    『日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報告」及び   
         「日本学術会議の法人化に向けて」について』      
               の発出について              

                           日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 今般、会長メッセージ『日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報
告」及び「日本学術会議の法人化に向けて」について』が発せられましたので、
下記のとおりご連絡いたします。

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    日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報告」及び    
        「日本学術会議の法人化に向けて」について        

                          令和5年12月22日
                            日本学術会議会長
                                光石 衛

 昨日(12月21日)開催された「第10回日本学術会議の在り方に関する有
識者懇談会」において「中間報告」が取りまとめられるとともに、これを踏まえ
て、本日(12月22日)、「日本学術会議の法人化に向けて」が松村内閣府特
命担当大臣により決定・公表されたところです。

 日本学術会議会長をはじめとする執行部は、有識者懇談会すべての会合に出席
し、日本学術会議のこれまでの活動や、海外アカデミー、第26−27期の会員
選考の結果などについて説明するとともに、会長としての抱負や意見を申し述べ
ました。第5回有識者懇談会(11月9日)において、内閣府から法人化する場
合の案が提示されたことから、以降の懇談会の場では、日本学術会議としての懸
念点を繰り返し述べるとともに、懇談会の委員と意見交換をしてまいりました。
 上記の経緯を経て、12月9日には臨時総会を開催し、声明「日本学術会議の
より良い役割発揮に向けた基本的考え方 −自由な発想を活かした、しなやかな
発展のための協議に向けて−」を取りまとめたところであり、その後の懇談会に
おいて、本声明についても御理解をいただくよう説明し、「日本学術会議第26
期アクションプラン骨子」についてもより具体的な取組内容とともに説明いたし
ました。
 このような議論を経て、昨日開催された第10回有識者懇談会において「中間
報告」が取りまとめられました。さらに、この「中間報告」を踏まえて、本日、
法人化の方針となる「日本学術会議の法人化に向けて」が決定・公表された次第
です。
 懇談会においては、日本学術会議がその果たすべき機能・役割を発揮するため
にはこれまで以上の事務局体制の整備や予算が必要との意見を多くの委員からい
ただいた一方で、法人化という結論を急ぐような議論もあり、これに対しては、
日本学術会議としてもたびたび懸念を表明してまいりました。
 最終的に取りまとめられた中間報告及び法人化の方針においては、上記の声明
で掲げた事項を含む懸念点に関して一定の反映がなされましたが、今後、これら
の懸念が完全に解消される必要があると考えております。このことについては、
中間報告において「臨時総会における声明等において、政府からの独立性・柔軟
な自律的組織運営の確保、会員・会長選考の自律性・独立性、法人化による実質
的機能減、安定的な財政基盤の確保、改革に伴うコストの考慮などが懸念事項と
して挙げられているが、仮に学術会議を法人化する場合には、独立性・自律性が
現在以上に確保され、国民から求められる機能が十分に発揮されるような制度設
計が行われるべきことは言うまでもなく、本懇談会からも政府に対して強く要請
するところである。また、国による財政的なサポートについても、ナショナル・
アカデミーの意義及び性格を踏まえて政府が必要な財政的支援を継続して行うこ
との重要性を、本懇談会としても改めて確認する」とされるとともに、岸輝雄座
長から、声明の趣旨を踏まえ、学術会議が懸念している点を含め、学術会議の意
見も聴きながら、制度の詳細について、注意深く検討していただきたいとの発言
もあったところであり、日本学術会議としても、声明における懸念点の解消に向
け、今後の議論に主体的に参画してまいりたいと考えております。

 また、日本学術会議が本来取り組むべき活動をこれまで以上に推進していく必
要があります。そのため、「日本学術会議第26期アクションプラン骨子」に基
づく改革の取組について、今後、速やかに実現に向けて進めてまいります。

 皆様の積極的な御参画、御支援をよろしくお願いいたします。

*日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会「中間報告」HP
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai/chukanhokoku.pdf

*「日本学術会議の法人化に向けて」HP
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/20231222houshin.html

*内閣府 日本学術会議の在り方に関する有識者懇談会HP
 https://www.cao.go.jp/scjarikata/kondankai.html

*日本学術会議HP「日本学術会議の在り方について」特設ページ
 https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/division-20.html
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日本学術会議第190回総会のご報告

2023年12月13日 20時47分

連携会員、協力学術研究団体 各位

         日本学術会議第190回総会のご報告          

                           日本学術会議事務局

平素より大変お世話になっております。
12月9日に日本学術会議第190回総会を開催しました。

総会では、声明「日本学術会議のより良い役割発揮に向けた基本的考え方 −自
由な発想を活かした、しなやかな発展のための協議に向けて−」が承認され、学
術会議ホームページにおいて公表いたしましたので、ご報告いたします。

また、総会終了後、記者会見を行い、総会の概要についてご説明いたしました。
総会及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲載してお
りますので、ご覧ください。なお、光石衛会長の挨拶は、下記のとおりです。

○声明「日本学術会議のより良い役割発揮に向けた基本的考え方 −自由な発想
 を活かした、しなやかな発展のための協議に向けて−」
 https://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-26-s190-s.pdf

○日本学術会議第190回総会配布資料
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo190.html

○第26期記者会見資料(12月9日)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

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○記者会見冒頭の光石衛会長の挨拶
【第190回総会】
 本日、第190回総会を日本学術会議講堂及びオンラインにて開催いたしまし
た。日本学術会議の在り方について、大変活発な議論が行われました。
 冒頭、私からはこれまでの経緯を説明し、続いて、内閣府から「法人化の場合
の基本的な考え方」等について説明があり、会員との間で質疑応答が行われまし
た。
 休憩を挟んだ後半では、まず「アクションプラン骨子(案)」について説明及
び意見交換を行いました。その後、声明(案)「日本学術会議のより良い役割発
揮に向けた基本的考え方(案)−自由な発想を活かした、しなやかな発展のため
の協議に向けて」について議論し、幅広くご意見をいただき、会長一任となりま
した。
 総会終了後に行われた幹事会において、声明(案)の修正について議論し、声
明として取りまとめを行いました。声明については、お手元にお配りするととも
に日本学術会議ホームページにも掲載しておりますので、是非ご覧ください。
 「アクションプラン」につきましては、今後、企画WGを立ち上げ、可能なも
のから具体化してまいりたいと思います。
 今般の声明や、今回説明いたしました「アクションプラン」を踏まえて、今後、
有識者懇談会における日本学術会議の在り方の検討に関し、私たちの考え方をしっ
かりお伝えしていきたいと考えています。
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日本学術会議からのお知らせ

日本学術会議ニュース・メールはこちら

日本学術会議会長談話

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

 平素より大変お世話になっております。
 令和4年11月28日、日本学術会議会長談話「日本学術会議法改正に関わる今般の報道について」を公表いたしましたので、以下のとおり御報告いたします。
                                            日本学術会議事務局

                      日本学術会議会長談話
                「日本学術会議法改正に関わる今般の報道について」

                                             令和4年11月28日

 11月23日早朝のNHKニュースにおいて、「日本学術会議改革で法改正へ 第三者委員会設置など明記 政府」という報道がなされました(※)。
 日本学術会議のあり方をめぐる政府方針については、本年夏までに公表するとの意向が当時の小林鷹之科学技術担当大臣から表明されておりました。そのため、本年8月の本会議第185回臨時総会は、すでに政府方針が公表されているとの見通しのもと開催いたしましたが、残念ながらそれまでに公表されることはありませんでした。その後、本会議では、小林大臣の後任として日本学術会議を担当される山際大志郎前経済財政担当大臣および現在の担当の後藤茂之経済財政担当大臣に対し、早期の公表及び本会議への正式な説明をたびたび求めてまいりました。並行して、本来であれば10月に開催されるべき第186回総会を12月に延期し、政府方針の公表及び説明を受けたうえで、政府方針について本会議の考え方を取りまとめることとしておりました。しかるに、この間、本会議の度重なる要請にもかかわらず、本会議への説明の前に、このように唐突な形で来年の通常国会への「法改正」案の提出に言及する報道がなされたことに驚きを禁じえません。きわめて遺憾なことと言わなければなりません。
 本会議はすでに令和3年4月の第182回総会において「日本学術会議のより良い役割発揮に向けて」を決定し、国際的に共通するナショナル・アカデミーの基本原則としての「5要件」を前提とした自主的な改革を進めてまいりました。仮に今回報道されたような法改正がなされた場合には、わが国の科学者の内外に対する代表機関としての日本学術会議の独立性の根幹に関わりかねないと懸念されます。
 日本学術会議は、政府方針及び、仮に法改正を伴うのであればその法案の具体的内容の詳細を一刻も早く公表するとともに、12月8日に予定された総会の場などで本会議に対してしかるべき形で説明をされることを強く求めます。
 日本の国民と学術界の全ての皆さんには、こうした状況に鑑み、学術の健全な発展のための議論を繰り広げていただくようにお願いいたします。

(※)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221123/k10013900721000.html

日本学術会議の活動と運営に関するご連絡(日本学術会議事務局)

会員、連携会員、協力学術研究団体 各位

日本学術会議の活動と運営に関するご連絡

日本学術会議事務局

 平素より大変お世話になっております。
 2022年10月24日、第332回幹事会を開催するとともに、日本学術会議の活動と運営に関する記者会見を行いました。記者会見冒頭の梶田隆章会長の挨拶(下記のとおり)のほか、国際学術会議(ISC)常設委員会委員選出、英国王立協会と日本学術会議によるネットゼロに向けた科学技術対話、学術フォーラム・公開シンポジウム等の開催予定についてご説明いたしました。幹事会資料及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲載しております。

○第332回幹事会(10月24日)資料
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/siryo332.html

○第25期幹事会記者会見資料(10月24日)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

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○記者会見冒頭の梶田隆章会長の挨拶
(総会の延期)
 まず、10月24日から26日に予定していた学術会議総会の開催の延期に関してご報告いたします。
 ご承知の通り、学術会議の在り方の見直しについて、政府においてこの夏までに方針を出すべく検討が進められてまいりました。その結果は8月の臨時総会までに公表されるものと考えられたことから、当初の予定では臨時総会において本件の議論を行うことを考えておりました。結果的にそれは叶いませんでしたが、臨時総会でご挨拶いただいた当時の小林科学技術政策担当大臣からは、総会には間に合わなかったものの、「最終調整を行うところまでまいりました」とのお言葉もありました。
 他方、8月の内閣改造により学術会議の担当となった山際大志郎大臣を9月初旬にお訪ねした際に、大臣からは政府と学術会議のコミュニケーションが不可欠であること、政府の方針について細部の確認等を進めており、準備が整ったら公表して、学術会議にも速やかに説明したいと考えていることをお聞きしておりました。そうした大臣とのやりとりも踏まえ、その後も事務局を通じるなど、あらゆる機会を捉えては政府方針の早期の公表を求め、また説明の機会を設けるようにお願いしてまいりました。直近では10月21日に、このお願いの趣旨を記した文書を山際大臣に宛てて送付したところです。
 次回の総会は、会員任命問題に加えて、政府方針に対する日本学術会議の考え方を明示する大切な機会です。ところが、いま申し上げたような状況が続いて、その役割を果たすことが困難になることが予想されたことから、10月の総会開催は延期することとし、12月8日及び21日の2日間に開催することとしました。
学術会議の今後の在り方についての私たちの基本的な考え方は、昨年4月の総会で決定した「日本学術会議のより良い役割発揮に向けて」や、本年1月の総合科学技術・イノベーション会議の民間有識者議員による政策討議の取りまとめを受けた会長談話等で明らかにしてまいりました。公表されていないもとで政府方針がどのようなものかは推測したり予断したりできませんが、私たちとしては、人類普遍の価値としての学術に求められる役割を大前提に、あるべき日本 学術会議の形として私たちがこれまで示してきた考え方が尊重されることを強く願うとともに、政府方針の内容の如何によらず、そうした私たちの考え方に照らして内容を慎重に吟味し、広く国民のみなさんにお伝えする責務があると考えています。慎重な検討を踏まえて総会での審議ができるようにするために、引き続き、山際大臣と直接お目にかかってお願いすることも含めて、一刻も早く政府方針が公表されるように関係者に強く働きかけていく所存です。
(次期会員選考)
 続いて、次期(第26-27期)の会員選考については、4月の総会で決定された「選考方針」に基づき、選考委員会において検討を重ね、本日、会員選考における具体的な基準や考慮すべき事項の細目、選考の方式などを定める選考要領等を決定しました。近々、現会員・現連携会員に対し次期の会員及び連携会員の候補者の推薦を依頼し、併せて学協会等にも候補者に関する情報提供をお願いしたいと考えています。
(国際活動)
 また、国際的な活動として、国際学術会議(ISC)委員の選出と、英国王立協会との科学技術対話について、この後、高村副会長からご説明いたします。
(学術フォーラム等の開催予定)
 最後に、今後の学術フォーラムや公開シンポジウムの開催予定について、この後、菱田副会長からご説明いたします。
 私(梶田会長)からの冒頭の報告は、以上です。
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第185回総会及び記者会見に関するご報告

2022年8月10日、日本学術会議第185回総会を開催しました。総会終了後、記者会見を行い、梶田隆章会長の挨拶(下記のとおり)において、総会の概要についてご報告いたしました。総会及び記者会見で配布した資料は、日本学術会議のホームページに掲載しております。

○日本学術会議第185回総会配布資料
https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/sokai/siryo185.html

○第25期記者会見資料(8月10日)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/kanji/kisyakaiken.html

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○記者会見冒頭の梶田隆章会長の挨拶

 本日、第185回となる総会を学術会議講堂及びオンラインで開催しました。総会の議論は公開で行いましたので、その内容についてあらためて紹介することは省略しますが、各議題について大変活発な議論が行われました。本日は、その中で、特に重要な事項についてご報告いたします。

 まず、会員任命問題については、これまでの経緯とあわせて任命問題に取り組む際の基本的な考え方をお示しするとともに、3月16日及び8月3日に行った松野内閣官房長官との対話の内容を説明し、会員との意見交換を行いました。
会員の皆様からは、お聞きいただいたとおり、執行部の苦労を多としつつ、忌憚のない意見を多くいただいたので、本日のご意見も踏まえながら、引き続き、この問題の解決に向けて粘り強く取り組んでまいります。

 また、非公開審議において、昨年9月から本年8月までの間に、逝去または定年により退任された5名の会員の補欠の候補者について総会の承認をいただきました。
 人事に関するものですので、その詳細の説明は控えますが、今後は規定に従って、内閣総理大臣への推薦を行う予定です。

 このほか、本日の総会では、研究インテグリティや、有期雇用研究者・大学教員等のいわゆる「雇止め」問題、研究力強化に向けた取組などについて、会員による活発な討議が行われました。いずれも日本学術会議として積極的かつ前向きに取り組むべき項目であり、今後の活動に反映してまいります。

 なお、本日の総会では、日本学術会議の在り方に関する政府の方針について内閣府から説明を聴取することはできませんでしたが、今後、政府の方針が公表された後は、内閣府から説明を聴取し、質疑応答・意見交換を行う会員向けの別途の機会を速やかに設けることを検討しています。
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日本学術会議会長メッセージ及び論点整理(改訂点)

日本学術会議会長メッセージ及び論点整理(改訂点)について(研究インテグリティ)平素より大変お世話になっております。

 この度、日本学術会議会長メッセージ「「研究インテグリティ」という考え
方の重要性について」が取りまとめられましたので、以下のURLからお目通
しください。

 このメッセージは、科学者委員会学術体制分科会において「科学者コミュニ
ティからの研究インテグリティに関する論点整理【改訂版】」が公表されたこ
とにあわせて取りまとめられたものですので、論点整理【改訂版】についても
御報告いたします。

(日本学術会議会長メッセージ)
 https://www.scj.go.jp/ja/head/pdf/20220722.pdf

(科学者委員会学術体制分科会)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/gakutai/index.html

(科学者コミュニティからの研究インテグリティに関する論点整理【改訂版】)
 https://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/gakutai/pdf/ronten25-1.pdf

日本学術会議会長談話

日本学術会議会長談話「ロシアによるウクライナへの侵攻について」(2022年2月28日)
              
日本学術会議会長談話         
「ロシアによるウクライナへの侵攻について」 

このたびのロシアによるウクライナへの侵攻は、世界の平和と安全を脅かし、国際秩序の根幹を揺るがす行為であり、到底、受け入れられるものではありません。このような事態が、人びとの安寧と、世界と日本における学術の発展及び学術の国際的な連携に及ぼす影響を深く憂慮し、対話と交渉による平和的解決を強く望みます。                       
    
                             令和4年2月28日
日本学術会議会長
                                                                                          梶田隆章         

日本学術会議 地域研究委員会 地域研究基盤強化分科会からの提言発出

日本学術会議地域研究委員会地域研究基盤強化分科会が、提言「不透明化する世界と地域研究の推進:ネットワーク化による体制の強化に向けて」を発出しました。
「昨今の激動する世界状況において、日本における地域研究が重要性を高めているにもかかわらず様々な困難に直面しているという危機感にもとづき、ネットワーク化による研究教育推進体制の構築を提案する」という趣旨で、地域研究人材養成体制、社会貢献と情報発信、研究資源の共同利用体制、持続性のある地域研究推進体制などの強化を提言しています。
学会員をはじめ、関係する諸方面の皆様に、ぜひご一読のうえ認識を共有していただければ幸いです。

http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/pdf/kohyo-24-t295-4.pdf

日本学術会議推薦者の任命拒否についての声明

2020 年10 ⽉15 ⽇
 
⽇本学術会議推薦者の任命拒否についての声明
 
ロシア・東欧学会理事会

 10 ⽉1 ⽇付で内閣総理⼤⾂により任命されるべき第25 期⽇本学術会議会員のうち6名が任命されないという事態が⽣じた。⽇本学術会議が総理⼤⾂に対して任命拒否の理由の説明と速やかな任命を求めているが,実現していない。
 ロシア・東欧学会理事会は,これまでも⽇本学術会議と幅広く連携し,いくつかの提⾔等の作成に本学会会員が関与してきたが,このような任命拒否は,⽇本学術会議の独⽴性を脅かし,その活動に⽀障をきたすものであると考える。また,総理⼤⾂によるこのような⾏為は,⽇本における法の⽀配を揺るがし,学問の⾃由や⾔論の⾃由を脅かすものであると考える。
 このような観点から,本学会理事会は,総理⼤⾂に対し,任命拒否の理由の具体的な説明と拒否された6 名の任命を求める。